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監視カメラについて知見を広げる

だいぶ前に監視カメラを納品したことがあったのですが、監視カメラについて全く知らないことに気がついたので少しずつ触っていました。

監視カメラについて「しっておこう」ということでまとめて記事にしていきます。


資格についてですが、あえて挙げるとしたら防犯設備士という資格になるようです。無資格でも取り扱っていけないということはないようです。

持っていれば防犯カメラに限らず、様々な防犯設備についての知識を持っているという証明になるようです。また、防犯設備を専門で扱う業種であれば持っている必要があるのだと思います。


旧来の監視カメラであれば、同軸ケーブルで接続するタイプのCCTV、近年ではAHDと呼ばれるタイプで、専用のDVR(デジタルビデオレコーダー)で録画をするタイプです。古くはテープで録画をしていましたが、現在ではHDDに録画をします。


メリット:扱いやすいこと、ローコストであること、長距離配線でも遅延やロストが少ないこと。

デメリット:画質が悪い、ノイズの影響を強く受ける、将来的にはIPに置き換えられる可能性が高い、場合によっては電気工事士の資格が必要な工事が発生する、などといったことがあります。

AHDに限ったことですが、バージョンがいくつかあるので互換性の問題もあります。増設する場合はDVRやカメラの型番を確認した上でメーカーに確認する必要があります。


現在ではネットワークを使用したIPカメラが主流となりつつあるようです。

特に中国では監視カメラ大国になっているようで、IPカメラが無線・有線問わず様々な場所で使われているようです。

専用のNVR(ネットワークビデオレコーダー)という録画する機器もあるのですが、単体で録画をしたり、動体検知やイベント録画などもできる多機能なものが多いです。


AHDのような互換性の問題も最近はなくなっているようで、どのメーカーのNVRもどのIPカメラでも繋げることができるようです。

これは、OnVIFという統一規格が存在していることによって、プロファイルが対応していれば互換性が保たれているようです。


OnVIF


OnVIF以外にも、IPカメラではRMTPやRTSPなどにも対応していてYoutubeなどにカメラから直接配信をしたり、VLC MediaPlayerなどでそのまま再生することも出来ます。カメラの規格もOnVIF以外にも存在しているようですが、広まっているのは調べる限りはOnVIFでした。


メリット:従来のイーサネットケーブルを繋げてネットワークを組むことによって扱えること、配線は誰でもできる、NVRからまとめて管理できる、画質が良い、PoE(Power over Ethernet)を使用することでLANケーブル1本でカメラが駆動できる、LANケーブルで配線をするのでスイッチングハブと組み合わせるとNVR周りがスッキリする、増設がし易い、今のネットワークに追加して使うことができる、といったことがあげられます。

デメリット:100mの制限がある、映像に遅延がある、ネットワーク設計がやや難しい、コストが高い、録画が安定しないことがある、などといったことがあります。


私が購入したIPカメラは以下です。PTZカメラなんて高いもの買えないです…。バレットタイプのカメラが安くて手に入りやすいです。


SZTPWIN - DGPOE8MP

3600円ぐらいで購入しました。屋外対応を謳っており、金属筐体なのですが、屋内で動作のテストをしたのですが、屋外に付けたらすぐに雨で故障しました。

マニュアルもなにもありませんでしたが、シンプルに使用できました。




ieGeek - Security Camera IG20

3,999円で購入。白色のバリエーションです。事務所の作業場の荷物を夜間監視しています。

無線LAN対応で屋外設置もできるようです。

UIがとても古めかしく、当初はIEでないと映像が確認できなかったのですが、ファームウェアのアップデートでできるようになりました。しかしUIは古めかしいままです。

RTSPにも対応していて、カメラの画像をVLC Playerなどで取得できます。

アプリを使うとP2Pで外部よりカメラの画像を確認できます。

普通に使う分には問題ないです。




Brillcam - B752D

10,399円で購入。黒色のバリエーションです。

屋外に置いて、自宅の玄関を監視しています。PoEスイッチにつなげています。

IG20やDGPOE8MPと比べると価格相応に機能が多く、設定画面もマニュアルも日本語対応で、防犯ステッカーもついてきます。とても豪華。

単体でも動体検知などを使用した監視を相応に行えるようで、クオリティも高いです。ただ、低価格帯なのでボディがプラスチック製で少し安っぽく感じます。

Youtubeに直接RTMPで配信が可能です。



その他メーカーとしてよく聞くのはReolink、TP-Link、国内だとPanasonic、HIKVISIONなどあります。


これらのカメラをどうやって録画しているのか?といった部分についてですが、アナログカメラの場合は録画をするためにDVRが必要でしたが、IPカメラの場合はアプライアンス製品のNVRももちろんありますが、アプリケーションを使用した管理と録画ができます。


たとえば、事務所ではNASで営業時間外のスケジュールで動体検知イベント録画を設定しており、イベント発生時は録画をしつつスクリーンショットをメールで送信しています。


QNAP - QVR Pro


QNAPさんでは純正のNVRアプリが存在していて、フリーのBasicプランであれば8台のカメラまで対応しています。QVRのソフトウェアでWindowsから管理と再生が可能です。上位プランは$29.99、

$78.99、$428.99とややする上、QVR ProだとNASを買い替えた時にライセンス移行ができないのが難点です。QVR Eliteだと1チャンネルごとのサブスクリプションですが、ライセンス移行できるようです。

QNAPのNASであればインストールすれば使えるので便利です。


自宅ではAgent DVRで24時間動体検知をしており、イベント発生時に録画をしています。これは、iSpyという監視OSSの後継で、Linuxにインストールして使っています。WindowsやMAC OSでも使えるようです。

かなり高機能でこれ単体でNVRと同等の機能があります。

ライセンスを購入すれば商用利用、外部からのアクセスのロック解除、ローカルHTTPS、クラウドアップロードなどができるようになるようですが、個人利用であればフリー版でも十分すぎるぐらい使用できます。


iSpy - Agent NVR


OSSでフリーのものは他にもあるようで、確認する限りはShinobi、Zone Minder、Bluecherryといったものがあるようでした。


Shinobi


ZoneMinder


Bluecherry


家庭向けの監視カメラでも単体で外部からの監視、SDカードへの録画、PTZなどの機能ももっているのでおすすめです。ペットカメラやみまもりカメラなんかは特に手軽に使えると思います。

今回は監視カメラのお話でした。

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